メゾン・エ・オブジェ 2014(1月24~28日)
- 2014年2月 -
毎年2度パリで催される世界最大のインテリアとデザインの見本市、パリ・メゾン・エ・オブジェ(MAISON & OBJET)2014年1月5日間の訪問者数は、累計で、8万3282人を突破しました(主催者発表数、年比+5.4%)。去年と比べ、出展者数と訪問者数ともに増加し、インテリア市場における一年ぶりの回復がみられます。
今回のメゾン・エ・オブジェでは新しい出展者が500社を突破し、その中でも大手中小を問わず、インテリア関連の日本企業の出展が目立ちました。ヨーロッパで行われるインテリアとデザインの展示会の中では、日本からの出展の最も多い国際的な見本市となり、この流れは引き続き今後も、ヨーロッパ市場への参入を目指す日本企業にとって、最も最適なインテリア関連の展示会であるといえます。
このあと、2014年春にシンガポールで開催される「メゾン・エ・オブジェ・アジア」、そして2015年、米国・マイアミで開催される「メゾン・エ・オブジェ・アメリカ」により、フランスから始まったメゾン・エ・オブジェはさらにグローバル化する予定で、今後一層、世界で不可欠な国際的なインテリアの見本市となるでしょう。
2014-01. Reporting from MAISON&OBJET on Vimeo.
今年のメゾン・エ・オブジェのトレンドは、元気でカラフルなインテリア商品が注目され、とりわけ去年の欧州経済危機に直面したはずの現地メーカーによる前向きなスタンスとブースコンセプトは、ヨーロッパインテリア市場の回復の兆しを感じさせました。このようにたくさんのブースが並ぶ中、インテリア関連のデザイングッズ、家具、雑貨、およびフラグランスなどなど、品種を問わず、多くのビジターの注目をひき、尚かつ訪問者の多いブースでは共通して、独特の「世界観」と「ライフスタイル」を一貫して強調し、表現していることが伺えます。
欧州の消費者は、今まさに「自分の価値観で同感できる」ブランドや商品をより一層求める傾向にあり、その消費者の新しい消費傾向や価値観、またはライフスタイルの変化をきちんと理解したうえで対応することが、すべての企業に求められています。そのことは今後、日本からの出展企業が、現地で成功できるかどうかを左右する、大事な課題となってきているといえるでしょう。
「パリ・メゾン・エ・オブジェ」次回開催時期:2014年秋(9月5日~9日)
「パリ・メゾン・エ・オブジェ」2014年1月についてのデータ
- 展示総面積:130,000m2以上
- 展示総面積:130,000m2以上
- 海外出展企業:1,272社
- 来場者数: 83,282名
- 現地企業の割合:51%
- 海外企業の割合:49%
- プレス関係者数: 3,315名
- 現地媒体の割合:54%
- 海外媒体の割合:46%
【参考資料】- MAISON & OBJET ? (英): http://www.maison-objet.com/en/paris/press
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